「膀胱炎は万病のもと?!」

泌尿器科の代表的な病気として「膀胱炎」を挙げられる方も多いのではないでしょうか。また、女性では実際に「膀胱炎」を経験した方も少なくないと思います。現在、薬局で様々な「膀胱炎」の薬が市販されており、症状が軽い場合にはしっかり水分をとり体調を整えれば一定の効果が期待されます。一方、「膀胱炎」を“こじらせる”と、腎臓にまで細菌が及ぶ「腎盂腎炎」や、さらに血液にまで細菌が入り込み増殖する「敗血症」にまで進展することがあります。「腎盂腎炎」では高熱や腰痛などを生じるだけではなく、腎臓の働きにも悪影響を及ぼす可能性がありますし、「敗血症」は生死に関わるリスクもある恐ろしい病態です。また、最近では、抗菌薬(抗生物質)が効きにくい細菌も増えてきており、専門的な検査をして治療計画を立てないと治らない場合も増えてきました。さらに、長引く「膀胱炎」で紹介された患者さんを詳しく検査したところ、『膀胱癌』が見つかったこともありました。このように「膀胱炎」は“万病のもと”とも言える病気です。当院ではプライバシーの保護に留意した診療を行っておりますので「膀胱炎」が心配な方、「膀胱炎」が長引く方、さらに、「膀胱炎」を繰り返す方はまずは気軽にご相談ください。